ゆず賞味会 in Paris

こんにちは、オリヴィエです。

今年も日本はとても暑かったようですが、フランス、私の住んでいるロワール・アトランティック地方は、雨も多く気温も上がらずにあまり夏らしい日はなかったです。私たちフランス人は、“太陽”が大好きなので、ちょっとがっかりでした。

さて、今回は6月にパリで開催した「ゆず賞味会」についてご紹介したいと思います。

ここ数年、フランスでは日本の「ゆず」がとても人気があります。

この独特で爽やかな酸味と香りは料理にもお菓子にもよく合い、今ではパリだけではなく、フランスのあちこちのメニューの中で「YUZU」という名前をよく目にします。

今回のイベントは、6月上旬の2日間に、パリ・マドレーヌ広場のレストラン「サンドランス」で行いました。ゆずの日本一の生産県である高知県、私のフランスでの日本食材販売事業 「Nishikidori Market」、そして私のパートナーである日本食材輸出会社・トップトレーディング㈱の三者で開催したもので、高知県のゆず製品を使ったゆず尽くしのフランス料理を、フランスを中心とした料理人、パティシエ、ショコラティエ、レストラン関係者、食品メーカー開発者、ジャーナリストなど合計137名の食のプロフェッショナルの皆様に試食していただきました。

お客様をお迎えする前のレストランで資料を準備します。
ちょっと緊張しています…。

日本からは熊谷喜八シェフにお越しいただき、アラン・サンドランス氏監修のもと、サンドランス料理長・ジェロームと共に全てのお料理にゆずを使ってもらいました。(パン、チーズ、デザートも全てです!)



そしてご招待した皆様に「ゆず」のたくさんの可能性を知ってもらい、もっともっと日本、そして高知県の「ゆず」をフランスで広めていきたい、というのがこのイベントの目的です。

スタート前にキッチンで打ち合わせ、嵐の前の静けさです。

総勢約70名のお客様が揃い、アラン・サンドランス氏のスピーチからスタートしました。そして熊谷喜八シェフのスピーチ、私からのご挨拶と続きます。

会場もお客様でほぼ満員、皆さんの期待も高まります。

それではお料理をご紹介しましょう。(フランス語メニューはこちら

熊谷喜八シェフの前菜二品からスタートしました。

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平目のカルパッチョゆず胡椒風味と
スズキのゆずマリネ竹紙昆布巻き、昆布だしのジュレ


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フォアグラのフリット、ゆず風味の八丁味噌ソースと、スモーク豚ロースト、
ゆず風味の白みそソース


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続いてサンドランスの前菜です。

ゆず果汁でポシェしたアンコウと軽く火を通したサーモン、
バニラ風味のアボガド添え、ゆず胡椒と山椒シロップ


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サンドランス魚料理

ゆず皮を射込んだ鱈、牡蠣のブイヨン、ホワイトアスパラガスとゆずのジュレ

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サンドランス肉料理

鶏の胸肉のグリル、クリーミーなポレンタ、ゆず胡椒風味のキャロットグラッセ

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熊谷喜八シェフの肉料理

シャラン産鴨のフィレ、ゆずコンフィのソース、高知産みょうがのピクルス添え

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サンドランス・フロマージュ

山羊のチーズ、花山椒、ゆずマーマレード、ゆずパンのトースト添え

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サンドランス・デセール

ゆずのムースとグラニテ、柚子クリームの湯葉の揚げ物、ゆず酒のババ

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プティデセール

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こちらはキッチンの風景です。

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本当に素晴らしいコース料理でした。

ボリュームだけみても結構なものですが、ゆずの酸味や爽やかさがそれぞれのお皿に絶妙に使われていて、皆さんの食欲を程よく刺激したようです。

食事の間も、皆さんからいろいろと質問があったり、食事中に一生懸命メモを取られているお客様もいらっしゃったり、ゆずに対する関心の高さがうかがえました。

会場に設けられたゆず製品の展示コーナー イベントに合わせて日本で開発した「ゆず風味オイル」

会場にはゆず製品の展示コーナーも用意し、食後手にとって味見をされている方もいらっしゃいました。
お客様から絶賛の声をいただき、感無量!の私です…!

とにかく私が一番嬉しかったことは、皆様が帰られるときに「とてもいい時間を過ごすことができてどうもありがとう。素晴らしいイベントでした。」と言ってくれたことです。

一生懸命準備をしてきた甲斐がありました!!

そして、最後にシェフ達と写真を一枚!



皆、笑顔いっぱいです。

熊谷喜八シェフと鶴田シェフ、サンドランス氏とジェローム、高知県の皆様方、トップトレーディング、サンドランスキッチンとサービスの皆さん、Nishikidori Marketのスタッフ、そしてお手伝いをいただいた全ての皆様に、心から御礼を申し上げます。

Merci beaucoup ! !

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Fogon & Le chateaubriand


こんにちは、オリヴィエです。

さて今年も残り少なくなりましたが、皆さんお元気でしょうか。

今回は最近食べて美味しかったパリのレストランのご紹介です。


まずは「Fogon フォゴン」、パリのセーヌ河沿いにあるスペイン料理のレストランで、落ち着いた雰囲気で洗練されたスペイン料理を楽しむことができます。(ミシュラン一つ星)

お店に入る前にメニューをチェック、「何を食べようかな~」



スペインのアペリティフと言えばサングリアです。この濃厚な色を見てください!

フレッシュのレッドフルーツをたっぷりと使ったFogonスタイルのサングリアです。


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もちろん、スタートはイベリコ豚の生ハム、イベリコベジョータです。まさに切りたて、この脂のつやつや感がたまりませんね。



今回はタパススタイルをたっぷりと楽しもうということで、シェフに「オリヴィエ特別コース」をお願いしました!一人一人のお皿ではなく、大皿に載って出てきたものを取り分けていただきます。

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まずはトマトとパイナップルのガスパッチョ、トマトの酸味、パイナップルの酸味がそれぞれ味わえる、とてもすっきりとしたフレッシュな味で食欲がわきます。



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次に5種類が一度に登場。

手前の丸い容器に入ったものは、魚のタラと山羊のチーズをあえたもの、スペインでよく食べる小さなピーマンが入っています。



奥は左から

・サーモンのマリネ、カリフラワー、
・スペインのLeon (レオン)地方の牛肉のジャーキー、いちじくと赤ワインのソース、
・Lotteというタラに似た淡水魚の薄切り、メロン、柑橘のジュース
・モロッコインゲンとトマトコンフィ、上にかかっているのはイベリコ生ハムのパウダー

どれも、季節の野菜、果物をたっぷりと使っていて、素材を生かした軽い味付けとなっています。

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お次は 海老の揚げ物、マヨネーズソース。(これ何で巻いてあったのかなー?)
いわしのグリエ(缶詰のような容器に入れてあるのも面白い!)



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絶品だったこの小イカのファルシ、ぷりぷりの小イカに野菜がシャキシャキしていて、赤パプリカのソースといただきます。小イカの足がまたカラッと揚げてあって、サクサクとして美味しかった!!



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次はパリのレストランで出てくるのは割りと珍しい鯵(アジ)です。アボガド、シェリーヴィネガーのソース、そして上にかかっているエスプマ(泡)が「醤油」風味でした。 フランスでも日常的に「醤油」の風味が使われるようになりましたね。



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最後のお肉料理は、ブーダンノワールとりんごのミルフィーユです。日本では豚の血を使ったこの料理が苦手、という人が多いですが、フランス人はブーダンが大好きです。



ふー。少量ずつとは言え、ここまで食べればさすがにお腹もたっぷりということで、もちろんメインのパエリアはパス・・・。
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軽いデザートで締めくくります。 洋梨とチョコレートのデザートと、いちじくと松の実のキャラメルです。



もしもパリでフランス料理に飽きたら是非どうぞ。

Fogon
45 Quai des Grands Augustins
75006 Paris
Tel 01.43.54.31.33


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さてもう一軒ご紹介します。

ずっと前から行きたいと思っていた「Le chateaubriand シャトーブリアン」です。

バスク出身のイナキシェフのビストロで、とにかく予約の取れない超人気店です。

お店の雰囲気はまさにビストロ、超満員のお店は大賑わい、食器やサービスも肩のこらないものですが、出てくる料理は素材にこだわったシェフの斬新な発想に満ちています。

お任せのコース料理をいただきました。
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最初は、きゅうりと柑橘のスープ、Obsiblue(オブシブルー)というニューカレドニア産の海老が生で入っています。すっきりとした味わいです。



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マグロのカポナータ(イタリア料理では野菜の炒め煮のことを言います)



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自家製のブーダンノワール(写真左)、エスニックな香辛料を使っています。これと一緒にエストラゴン風味のブイヨンスープ(写真右)が付いています。 この頃、フランスでも本当によく「ブイヨン」という料理が出てきます。これも日本料理の影響なんでしょうね。



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このルジェ(魚のいとより)とムール貝のブイヤベース、魚の火の通し加減は絶品でした! 上にあるのはPourpier (プルピエ)という食用のハーブで、独特の辛味があります。



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もう一品魚料理、Maigre(メーグル)という大型の白身魚のロティ、白いんげん豆、小イカ、イカ墨のソース、チョリソー風味の軽い泡のムースがかかっています。なんといっても魚が新鮮で、これまた火の通り具合が素晴らしい!!



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最後は牛肉のステーキ、アンチョビー風味と香草のソースでいただきました。しっかりと熟成した牛の赤身、かみ締める度に味がありました。そして、ナイフはPeceval(ペルスヴァル)のものが使われていましたよ!



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デザートは2品。
レッドフルーツ(写真左)ととうもろこしのアイスクリーム(写真右)です。


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少量ずつ出てくるので最後まで
美味しくいただけました。

帰る頃には(結構遅い時間でしたが)、店内のバーカウンターもお店の外も2回転目の予約のお客さんがいっぱい待っています。

どうぞ予約はお早めに。

Le chateaubriand
129, avenue Palmentier
75011 Paris
Tel 01.43.57.45.95

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今年もあちらこちらでいろいろと美味しいものを食べました。

新しい食材や新しい料理の発見、料理人の人達との新たな出会い、テーブルを囲む皆さんとの楽しいひととき、全てのことに感謝! しつつ、来年も楽しいレポートをお届けしていきます。


では皆さん、よいお年を!



                                         オリビエ

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パリでの特別ディナー

こんにちは、オリヴィエです。

京都・花脊の美山荘をサンドランスの料理長・ジェロームと訪れたのは、2009年3月のことでした。

初めて口にする日本の摘草料理、雰囲気、そして中東さんのお人柄に触れてそれは忘れることのできないひと時を過ごしました。
(美山荘訪問の記事はこちら)

パリで話題の2つ星レストラン、サンドランス


そして1年が経ち、私の新しい事業でもあるフランスでの日本食材の輸入販売、「Nishikidori Market」も、 少しずつフランスでも知られるようになり、パリのガストロノミー界の人達を何かびっくりさせるようなことがやりたい!!と思いついたのがこのイベント。

パリの歴史的建造物でもあるミシュラン2つ星レストラン「サンドランス/Senderens」で、シェフ・ジェロームと美山荘・中東さんのコラボレーションディナーを開催するというものでした。

 すごい!!

イベントが行われた2階、“ル・パッサージュ”
今までフランスで料理フェアなどを行った日本人の料理人の方はいらっしゃいましたが、日仏シェフ2人による3日連続のディナー、これは全く新しい試みでした。

このディナーを通して国籍の違う二人のシェフの4本の腕によるインスピレーションとテクニックを駆使した新しい料理のスタイル、それをお客様に食べていただく、というパリでも初めてのイベントなのです。(このイベントはサンドランス2階のル・パッサージュを貸切って行いました)


美山荘の中東さんは、20代の頃に数年間、フランスの数々の有名レストランで働いていたことのある、非常に貴重な経験をお持ちの日本料理人です。

もちろんフランス語も話せますし、その明るくて温かなお人柄で、サンドランスのキッチンでも若い料理人達と楽しそうに仕事をしていました。

真剣な表情で仕込みにかかる中東さん。
とは言っても、パリで実際に使用する食材を目で見て味を確かめたのは本番4日前、なごやかだったのは最初だけ??

少しずつプレッシャーを感じつつ、仕込みに余念がありません。

細かいメニューの調整はもちろん現地で行われたのですが、意見の交換からまた新しいものが生まれていく、そうしてメニューは日々進化していったのです。


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はたしてジャーナリスト達の反応は?
厨房にはピリピリとした空気が走っていました。

さて、いよいよ本番!

初日はフランスのプレス限定40名のランチがありました。

辛辣であまり人をほめることのないフランスのジャーナリスト達、大御所何人かもやってくる、ということで、キッチンにもピリピリとした空気が走ります。

日仏のシェフのインスピレーションとテクニックが詰め込まれた斬新な料理を口にしながら様々な反応をみせるジャーナリスト達。

ランチが終了しシェフ達が姿をみせると、好奇心の炸裂した彼らから二人のシェフはもちろん私までもが質問攻めにあいました。




それでは、ディナーのお料理をご紹介しましょう。

お料理には、サンドランススタイルでもある、料理に合わせたお酒(日本酒、ワイン、アルコール)が組み合わせてあります。


---------- サンドランス料理メニュー ----------


アミューズ・ブーシュ



美山荘ではおなじみの竹篭に盛り付けたアミューズは3種類、イル・フロタント(グリーンピースのクリーム)、卵の殻の中には卵黄の味噌漬け、爽やかなヴィネガー風味の軽いメレンゲソースと一緒に。その上は、ザリガニの背に青梅のピューレを射込み生ハムで巻き、あられ粉をつけて揚げたものです。梅を漬け込んだ日本酒と一緒にいただきました。


中東さんアントレ

マリネした鯖のカルパッチョ、柚子と山椒の香りで



鯖を"絞める"という日本のテクニックですが、塩を振り山椒の香りをきかせて身を締め、その後に酢でマリネする、中東さんは赤ワインヴィネガー、蜂蜜を使われ、穏やかな味の鯖に仕上がっており、フランス人にもとても好評でした。くり貫きをした赤カブの中にはフレッシュな柚子の果汁が入っており、これをさっとふり掛けていただきます。酸味のある日本酒を組み合わせました。


ジェロームアントレ

オマールブルー、春のコールスロー、とんぶりを添えて



贅沢に使ったオマールとそのラビオリ、軟らかいキャベツのサラダ、そして食感を楽しむために、日本のとんぶりとシトロンキャビアが良いアクセントになっています。このシトロンキャビア、レモンの変種なのですが、ここのところフランスでは大注目の新食材です。


ジェローム魚料理

軽く火を通したルジェ(いとより)の桜風味のブイヨン、アーティチョーク添え



新鮮なルジェをさっと加熱し、桜の葉の風味を効かせた野菜と鶏の軽いブイヨンと一緒にいただきます。これも日本料理の影響でしょうか、スープと一緒にいただくスタイルがフランスでも流行っています。


中東さん肉料理

古酒で香りづけたシャラン鴨、フォアグラ、アーモンドフレッシュ、いちじく添え



今回のメニューの中でフランス人の大絶賛をあびたこの一皿。大変貴重な10年の古酒(日本酒なのですが、熟成した甘い蜜のような独特な味がします)で鴨肉をマリネし、低温調理したものです。軽い山椒の風味でいただきます。鴨にのっている白いものは、日本からやってきた白ネギです! ソースがないのですが、鴨のフィレは驚くほどジューシーで、古酒の風味と付け合せのフォアグラ、レーズン、いちじく、アーモンドとのマリアージュも完璧でした。


中東さんデザート

水晶桜、季節のフルーツのコンフィ



桜の花を閉じ込めた寒天のデザート、それぞれ軽く蜜漬けしたフルーツの付け合せとともにさっぱりといただきます。


ジェロームデザート

ゆず酒のババ、柑橘のシャーベット



ゆず酒をしみこませたババ。ブラッドオレンジ、グレープフルーツ、柑橘類の爽やかなハーモニーです。


中東さんプチフール

よもぎのマカロン小豆クリーム、バナナ葛饅頭



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若女将も和服姿でサービス。これには皆大感激!

二日目の夜からは美山荘の若女将も到着し、着物でサービスをしてお客様は大感激でした。 言葉がわからなくても、おもてなしの心は万国共通です。

あっという間の3日間でしたが、お客様もとても喜んでいらっしゃいました。

準備期間を含め大変な仕事だったかと思いますが、中東さんを初め、関わってくれた全てのスタッフに心より御礼を言いたいと思います。

「 Merci beaucoup ! 」





最後に中東ご夫妻、ジェロームと記念撮影


私は何が大変だったかと言うと、試食を含めて4日間連続で同じメニューを食べ続けたこと・・・。

これからも、フランスのガストロノミー界に新風を捲き起こしていきます!

次回をお楽しみに!

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Galette des rois (ガレット・デ・ロワ)

皆さんこんにちは、オリヴィエです。

2010年が始まりました。皆様にとっても、たくさんの新しい発見や、新しい味との出会いがある一年でありますことを心よりお祈りしています。

1月6日、フランスでは l'Epiphanie (エピファニー)「公現祭」と言って、家族で1つのガレットを分け合って食べます。このガレットの中にはFéve (フェーヴ)・陶器の小さな人形が隠されています。



Epiphanie はギリシャ語から来た言葉で、「神の出現、現われ」を意味しています。

この祭日のルーツは、イエスの誕生と東方の三博士にあります。(三博士は三大陸、アジア、アフリカ、ヨーロッパを象徴しています。)

ガレットの中にFéve (フェーヴ)を隠す慣習は、古代ローマ時代に遡りますが、とても一般的になったのは18世紀に入ってからです。今では、親しい友達や家族がガレットを食べるために集まる、フランスのとても家族的な伝統行事となりました。

Féve (フェーヴ)が当たった人は、王冠を被り、皆からの祝福を受け、その1年間幸福に暮らせると言われています。

ブリオッシュタイプのガレットデロア
 
伝統的なガレットは、パイ生地にフランジパーヌ(アーモンドクリーム)が入ったものですが、今では中身も様々で、リンゴ、チョコレート、レッドフルーツ入りや、ブリオッシュ生地にカスタードクリームを入れたものもあります。


私は3歳から40歳までは、新年に食べる最初のガレットで、いつもFéve (フェーヴ)を当てていました!

ここ3年間は、長女の愛娘、ルイジアーヌがいつも王冠を被っています。


今年、私の会社では、入社したばかりの女性が当てて、皆の祝福を受けました。

Féve (フェーヴ)は18世紀頃まで、本物のソラマメでしたが、その後小さな陶器のフェーヴになりました。

王様、王女様、イエス様、星、ハート、動物、王冠、など様々なものがあり、これらをコレクションしているフランス人も多くいます。

さて、右のフェーヴはいったい何でしょうか?

今年もたくさんの楽しい話題をお届けしていきたいと思っています。

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レストラン「 Les Magnolias 」

パリから東の方へ車で30分くらいでしょうか、(混んでいなければですが・・)普通の旅行者の方にはちょっと行きにくいかもしれませんが(RER E線でパリ北駅から約20分)、Jean CHAUVEL (ジャン・ショヴェル)シェフが1999年に開いたレストランLes Magnolias (レ・マニョリヤ) がLe Perreux-sur-Marne (ル・ペルー・シュール・、マルヌ)にあります。

シェフは、当時ミシュラン3つ星だったトゥールダルジャン、同じく3つ星だったタイユヴァン、コンティチーニ兄弟がいた時代のターブルダンヴェール、またレストランを開く直前は、クリスチャン・コンスタンシェフ率いるホテルドクリヨン「アンバサドゥール」でセカンドシェフを務めるなど(当時の仲間には、現在の素晴らしいシェフ達が何人もいます)、素晴らしい経歴をお持ちです。

30歳代前半で開いた自分の店ですが、シェフのお料理の特徴はなんと言っても遊び心、ルールにはとらわれず、素材の持ち味を最大限に生かし、料理の基本には忠実に、そしてシェフの料理する喜び、それを食する私達の喜びが加わり、食事の最後には皆がなんだか幸せな気分になる、そんなお店です。

いつものように、シェフのお任せコース料理をいただきます。(数え切れないほどのお料理が出てきましたので、いくつかを選んでご紹介します)


アミューズ・ブーシュ



カリフラワーのタルタルとかぼちゃのポタージュスープ。優しい冬野菜の味わいが食欲を高めます。


アントレ1品目



エスカルゴと小じゃがいものやわらかいピューレ

右の白っぽいキャビアのようなもの、これはなんとエスカルゴの卵なのです!!


アントレ2品目


この太いガラスのストローで飲んでいるジョッキグラスのものは何でしょう?

フォアグラとアーティチョークのスープで、飲み方によって味が微妙に変わります。


魚料理1品目



ブルターニュ出身のシェフは魚をよく使います。
こちらは鯖で皮はパリッと香ばしく焼いてあります。下にはとうもろこし、上にのっているのは米酢でマリネしたにんじんです。右の写真は横に添えられた小皿で、卵の黄身を低温調理したもので、上にはフリーズドライの醤油がかかっています。とてもクリーミーで美味しかったです。


魚料理2品目



こちらは鱈です。ソースには、日本の三年熟成のもろみ(醤油を圧搾する前のペースト)を使っています。上にのっているのは青森県の黒にんにく、新鮮な魚と熟成した食材の味が非常によく合っており、濃厚でありながらもさっぱりとした味でした。


シェフの茶目っ気

これ何だかわかりますか?



唐辛子です。

一人に1個、そしてグループの中で1個だけが辛いんです・・・。私のは甘くて美味しかった~!でも前に座っていた誰かさんはひぃひぃ水を飲んでいましたよ!


飲むハムサンドイッチ!?














このフラスコのような吸い口のついた入れ物、サービスの人が物物しく香ばしく焼いたバゲットを削ってかけています。

飲むとあれっ、確かにハムサンドイッチを食べている味なのです。

面白いですね。これらの食器もシェフが特別にオーダーをするそうです。


肉料理




シャラン産のメス鴨、オーブンでゆっくりと加熱してあります。

右の写真が付け合わせで、じゃがいものピューレ、オレンジやスパイスで香り付けした緑茶、マスタードのマカロンです。


デザート3品+!

もうすっかり堪能し過ぎ、笑い過ぎで何を食べたかあんまり覚えていないのですが・・・。


こちらの瓶は自分でしゃかしゃか混ぜていただきます。
 

はりねずみのようなこの殻が固くて(これもシェフの遊び?)なかなか割れませんでした。

一番奥、これはフランスで栽培されている「みかん」です。

もう終わりかと思ったら、最後は一本ずつ綿菓子が・・・・。


さてさてすっかりお腹がいっぱいで楽しいひと時でした。

でも、今度はシェフが楽しみにしている私の仕事の時間です。その名も「Nishikidori Market」、日本から美味しいこだわりの食材を輸入して、フランス、ヨーロッパのシェフ達にご紹介をしています。

毎回、新商品を持ってやってくる私を、シェフ達は大歓迎してくれるんですよ。

もちろん、そのシェフ達に、その商品の生まれた背景や生産者の皆さんのこだわりや情熱、使い方や調理法、料理のアイディアまで、できる限りのことを伝え、シェフと意見交換、幸せな時間です!!

さて、シェフは何か新しい料理のアイディアが浮かんだでしょうか?それは、次回訪問するまでのお楽しみです!!

Les Magnolias (ミシュラン1つ星)
48, avenue de Bry
94 Le Perreux-sur-Marne
Tel 01.48.72.47.43
Fax 01.48.72.22.28

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レストラン「JEAN」

   

すっかりご無沙汰をしてしまったオリヴィエです。

今回は、パリのレストラン「JEAN」を紹介しましょう。

パリの9区、サンラザール通りのはずれに位置するレストラン「JEAN」、観光客の多い界隈ではありませんが、近くに証券取引所などがあり、ゆっくりと食事を楽しむビジネスマン、また海外からの旅行者など、お店はゆったりと静かな大人の雰囲気です。

通りに面したシックな入り口ですが、中は女性好みの優しい雰囲気のお店です。
2006年以来、ミシュランの1つ星を獲得しています。

今、パリで力をつけている若手シェフ、Anthony (アントニー)が2008年から腕を奮っています。(写真☇)

偶然ですが、彼は私の会社があるANCENIS (アンスニ)出身で(本当に小さな町です!!)、今では私の弟のような存在。

毎回、何を食べさせてくれるのか、どんな驚きがあるのかわくわくしているんですよ。

今夜もシェフのお任せメニューをいただきました。


まずはアミューズ・ブーシュ

左から
ピーナッツのムースをサンドしたチュイル、
ゆず風味のタラマをのせたタルトレット、
いちじくをのせたフルムダンベールチーズ
フィンガーフードで楽しみます。


アントレ1品目

レモンやオレンジの皮、香草で軽くマリネしたサーモン、少し見えづらいですが上にのっているふわふわしたものは、日本のとろろ昆布をさっと揚げたもの、軽い食感ながら海のもので合わせた非常にユニークな発想です。

赤紫のものはビーツ、右下のものは、日本の桜の花の塩漬けを使ったヴィネグレットソースです。

アントレ2品目


低温調理で長時間じっくりと火を通したエスカルゴ(フランスでは春、秋にエスカルゴをよく食べます)です。

濃厚でありながらも驚くほど柔らかく、今まで食べたエスカルゴの食感とは全く異なりました。

下にあるのはボーフォールチーズを使ったピューレのようなとてもクリーミーなリゾット、もっと食べたい!!と思わせる素晴らしい一皿でした。

日本の食材、黒にんにくも使われています。


魚料理

大型のヒラメのチュルボー、赤キャベツなどの野菜がミルフィーユ状に重ねてあります。

わさび風味のオリーブオイルが爽やかな風味。

上にのっているもの、何だと思いますか?これは仔豚の耳をかりかりっと揚げたもの、意外な組み合わせを楽しみました。根セロリのピューレが添えられています。

肉料理

寒くなってくると食べたくなるのが鳩です。

最初このお皿は鳩がないまま登場。皆、フォークでチョコレートを持ち上げたりして鳩を一生懸命探してしまいました…。


すると別皿で鳩がやってきて皆のお皿にのせてくれました。

肉汁などでお皿が汚れてしまう、のが理由だそうです。

カリッとした香ばしい皮、しっかり血の残った胸肉、栗かぼちゃのピューレ、鳩のレバーのムース、ナッツ、チョコレート、などがよいハーモニーを生み出していました。そして隠し味として、日本のフルーティーな梅干を使っているそうです。気が付かなかった!!


デザート


クレーム・シブスト、フロマージュブランとレッドフルーツのアイスクリーム、上のカリカリしたものは、パートカダイフです。



写真の私の顔を見てもお分かりのように今夜もアントニーの料理を堪能しました。

新しい食材を自分のフランス料理に柔軟に取り入れ、新しい味を見つけ出しています。まだまだたくさんの引き出しを持っている彼の今後に期待します。

サービスを担当するオーナーのJEAN(ジャン)さんは、メートルドテルとしてパリのレストランTAILLEVENT(タイユヴァン)で20年働き、2002年にこのお店をオープンしました。

パリに行かれたときには、是非一度寄ってみてください。

Restaurant JEAN
8, rue Saint-Lazare
75009 Paris
Tel 01.48.78.62.73
Fax 01.48.78.66.04

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京都「美山荘」

こんにちは、オリヴィエです。

少し前に、約3週間の日本滞在を楽しみました。日本のあちこちを旅行し、毎年恒例になりつつある、パリのミシュラン2つ星レストラン「サンドランス」のシェフ、ジェロームとの賞味会など、多忙ではありましたが充実した日を過ごしました。(賞味会のレポートはトップトレーディング発行商品案内チラシ 「さくら通信vol.12」に掲載されています。)

近づく春の気配を感じながら、美味しいものをたくさん食べ、たくさんの日本の方々との出会いもありました。

その中で今回、摘草料理で有名な京都・「美山荘」に食事に行く機会に恵まれ、忘れられない経験となりました。

京都の中心部から車に乗って1時間もすると、私が知っているにぎやかな京都とは思えないような景色に変わります。

大自然に囲まれた山深い細道をどんどん進んでいくと、何だか自分が別世界に連れて行かれるような気持ちで、期待は高まります。

そして山深い中にひっそりと佇む「美山荘」に到着しました。



車を降りると、流れる空気の穏やかさを感じます。

しっとりとした佇まい、若女将さんの温かいお出迎え、何だかもうすっかり感動してしまいました。


ここのお料理は、「摘草料理」というもので、四季折々の地元で採れる素材の持ち味を生かした懐石料理です。

まずは、畳の部屋であけびの葉のお茶をいただきました。

食欲が高まる効果もあるというこのお茶、独特の苦味があるのですが、我々フランス人には非常に美味しく感じられました。


   和室であけびの葉のお茶をいただいた
   ジェローム(右)と私。

本当の懐石料理は和室でいただくそうですが、お食事は、やはり椅子席で・・(足が痛くならないようにとのご配慮で…)ということで、カウンター席に移動です。

数々のお料理をいただいたのですが、私の特に気に入ったいくつかをご紹介したいと思います。



                               ↑どれから食べたらいいのでしょう!

まずこの籠が出てきたときに、あまりに美しい色の組み合わせ、盛り付けにすっかり魅了されてしまいました。

いくつものお料理が組み合わされていますが、食べてみると歯応えや食感などの違いも楽しむことができ、それぞれの食材の自然の味が最大限に生かされているのを感じます。

一番びっくりしたのが、手前にある卵の黄身の味噌漬けです。(さくらんぼのシロップ漬けかと思いました!!)

邪魔しすぎない白みその風味とともにねっとりとした黄身が口の中で溶ろけるような、これは生まれて初めての衝撃的な経験でした。

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塩釜で焼いた筍です。

掘りたての旬の味をひとつも逃さずいただきます。独特の歯応え、香り、蒸して焼いてあるのでたっぷりと汁気を含んでいます。ちょっとフランスの山栗にも似た味わいです。

ふたを開けるとなんともいえない深い香りが広がります。

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次は山菜の天ぷらです。



山菜は全て地元で採れるもので、新鮮な山の香りにあふれています。

網笠茸(写真左の右上の茶色いきのこ)はフランスでもモリーユと言って春に食べますが、こんなに大きくて綺麗なものは、めったに手に入りません。

これを目の前で天ぷらにしていただきました。

フランスでも天ぷらという調理法を取り入れているレストランがありますが、野菜を素材に使う、ということはほとんどありません。

天ぷらにすることで素材の香りがより引き立ち、軽い食感と共に、苦味や辛味、といったそれぞれの特徴を楽しむことができました。

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地元で捕れた猪の鍋です。




目の前で調理をしてくれます。

天然ということですが、味わいは繊細で優しく驚きました。

フランスの猪はとても野生味が強く、このような調理には向かないと思います。さっと火を通した新鮮な野菜の歯応え、また猪の脂が素晴らしいだしの味となっていました。

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見てください!この美しい姿!!



こちらは焼き魚の雨女魚(あまご)です。

これも近くを流れる川で捕れたものです。

柔らかな身とほんのりした甘み、骨も柔らかいので全て食べられます。

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このように驚きと感動いっぱいの食事を堪能した後、なんとご主人の中東さんは、フランスからやってきた私たちを調理場に入れてくれ、日本料理のことをいろいろと教えてくれたのです!!

もう私は夢中になってメモを取りました!!


 ↑だしの取りかたを教わっています。
 

 ↑ごま豆腐に挑戦です。
 

 ↑もちろん卵の黄身の味噌漬けも
 しっかり教わります。

 ↑味見は世界共通です。
 

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車を降りてから最後出発するまで、至福の時間を過ごしました。

美味しいお食事はもちろんですが、周りを取り囲む自然、それと調和した建物、調度品、食器、と正真正銘の日本文化を楽しんだ一日でした。

でもそれを更に高めてくださったのは、中東ご夫妻の温かなおもてなし、お心配りだったと思います。

私の人生において、素晴らしい経験と感動をありがとうございました!!



ご主人の中東さん、若女将さん、本当にお世話になりました。

日本発見の旅、次回もお楽しみに!!

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Nishikidôri Market

皆さん、すっかりご無沙汰してしまいました。オリヴィエです。

フランスは今はすっかりクリスマスムード一色で、一年に一度、子供達はサンタクロースがやって来るのを待ち焦がれ、大人達は、「今年は何を食べようか?」と一緒に過ごす人達のことを考えながら、頭を悩ませています。

そんなフランスで、1年に2回開催される « Salon Saveurs des Plaisirs Gourmands » という食材の展示即売会があります。毎年、春の復活祭とクリスマスの前、フランス人が一番大切にするご馳走を食べる日の前、パリ17区のEspace Champerret という場所で行われ、高品質の食材(フォアグラ製品や魚加工品、フレッシュの家禽類、シャルキュトリー、お菓子やチョコレート、アイスクリーム、ワインなど)がたくさん並びます。

4日間で入場者は約40,000人、入場者1人が平均200ユーロを購入する、というこのサロンは、美味しいものに目のない一般の方だけでなく、プロの料理人やジャーナリストなどもたくさん訪れます。

今年は、12月5日~8日の4日間だったのですが、

私、なんと出展してしまいました!

日本と仕事を始めて約15年、フランス、ヨーロッパからたくさんの食材を日本に輸出してきましたが、仕事で親しくなったフランスの料理人などの要望で、去年から日本の食材や調味料、包丁、調理器具などをフランスに輸入し、プロ向けに販売を始めています。

でもずっと前から思っていました。

「日本の優れた商品を欲しがっている市場は絶対にある」と。

ここ数年、日本を旅行するフランス人は飛躍的に増え、パリの日本料理レストランでは、たくさんのフランス人を見かけます。なのに、日本の商品って、パリでさえなかなか手に入らないのです。

しかも、「 とても高い・・・」

プロの料理人達が評価する食材や包丁を、グルメの多い普通のフランス人が評価しないわけがない、また、日本を離れてヨーロッパで暮らしている日本人の人達が欲しがらないわけがない、

ということで、インターネット販売を始めることにしたのです。  

コンセプトは、日本由来の食材、日本古来の製法にこだわって作った商品、また日本の技術力で開発された特殊な商品、をなるべくお求めやすい価格で提供する、というものです。

その名も、

Nishikidôri Market

私が日本で大好きな場所のひとつに、京都の錦市場があります。この小さな通りには、たくさんの日本の食材が、季節や食文化、そして歴史、と共につまっていて、いつ行っても楽しくって大好きな場所です。

この市場がある通りを錦通りと言います。私のサイトもこの錦市場のように日本の素晴らしさが凝縮された場所にしたい、そんな願いを持って Nishikidôri Marketと名付けました。

今回のインターネット販売開始のアピールはもちろん、直接いろいろな人の反応や話を聞きたいと思い、出展を決めたのです。

初日から、人、人、人・・・。

出展の場所があまり良くなかったのですが、何だか見たこともない食品が並んでいる私のブースで、皆さん、立ち止まります。

「なんか見たことないわね」

「初めての出展よね」

と常連さん達。

「 なんなの、これらの食材は?」と興味津々の人達。

「お茶はないんですか?味醂は?味噌は?」とすでに日本の食材を知っている人達。

「すごい、日本のものだ!!」と感激している日本の人達。

「・・・・」

あまり多くを語らず、寡黙に味わうプロの料理人達。

とにかく、食べてもらって説明をして、興味を持って納得して買ってもらうしかない!!

ということで、日本食材の営業マンとなった私は、朝から晩まで説明し続けました。

決して試食してくれた人達が、皆買ってくれるわけではありません。(フランス人はそんなにすぐに飛びついては買わないのです・・) でも、皆さんの感想を直接聞いたり、反応を間近で見たりできたのは、とても参考になりました。

「あれはないの?これはないの?」という声は、これからの商品探しのアイディアにもなります。

いくつかの取材もありました。 期間内に、日本のことをテーマにした座談会のようなものがあったのですが、急遽出演を依頼され、いくつかの食材を紹介しました。(France info というラジオ局の有名なジャーナリストのPhilippe VALLET 氏が司会でした)

また、サロンに出展をしていた、チョコレート職人、アイスクリーム職人、バター職人、と皆がうわさを聞きつけてやってきました。

フランスでは、ここ数年「YUZU」がとても流行っていて、皆、本当にフレッシュで香りの高い柚子の加工品を探しています。それぞれの分野のプロの人達の話はとても参考になります。

日本からは、助っ人でM奈子さんが駆けつけてくれました。

4日間、3人でてんてこ舞い、家族などの手伝いもあり、初めての経験でしたが、反応は上々でした。新しいマーケットを作っていくには、今の世界経済はちょっと厳しいですが、でももっともっと世界の人に日本を知ってもらいたい、日本のいい物を食べてもらいたい、この私のパッションが皆に届けばいいな、と思っています。

皆さんもフランス(ヨーロッパ)にお住まいの知人の方に是非「Nishikidôri Market」を紹介してください。日本の美味しいものがたくさん揃っていますよ!

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日本滞在記

いつもはフランスから皆さんに食の情報をお届けしていますが、今回は、先日滞在した日本についてお話したいと思います。

日本と仕事をするようになって早10年、1年に1度は出張で来ますが、本当はもっと来たい!! (ゆっくり観光に来たいのが本音なんですが・・)

日本の文化、日本人の心、そして何よりも日本の食べ物!!(見てのとおりの食いしん坊の私はこれが何よりの楽しみ、でも梅干しと昆布茶だけは苦手・・)もちろん、仕事もきっちりやります。毎回来る度にたくさんの情報を持ち帰り、次のビジネスチャンスは何かと探っているのです。


ジェロームの賞味会

賞味会にて そして今回は、去年と同じく私の友人ジェローム(パリ・サンドランス料理長)と一緒に、約2週間滞在しました。 前半はジェロームの賞味会が東京、大阪であったのですが、 私の仕事は使われた食材に日本の皆様が満足しているか、また味は問題ないかなど をよくチェックすること、つまりたくさんしゃべって情報収集、自分で食べることが仕事です。
賞味会の詳細はこちら




Izakayaでの楽しいひとときトップトレーディングスタッフとの楽しいひと時
たこ焼きに挑戦そして夜は夜で仕事が終わった後に、トップトレーディングスタッフと 楽しく食べて飲んでコミュニケーションをはかる
のが大きな楽しみなんです!! (もちろん、仕事の話が中心です。)


そして後半は、刃物の製造で有名な大阪堺市に出掛け、日本の包丁について学び、週末は京都に滞在しました。

堺包丁ミュージアム

大阪の堺の包丁ミュージアムには、たくさんの包丁が展示されていて、ビデオで製造工程などを見ることができます。また、包丁研ぎの実演もやっていてとても勉強になりました。

包丁研ぎジェロームもそうですが、実はフランス人のシェフで日本の包丁を使っている人はとても多いんです。素晴らしい切れ味や柄の重さ、握り具合、包丁の型もフランスでは見つけられないものがたくさんあります。

その後は、包丁の製作所にお邪魔して、実際に製造工程を見せていただきました。そして最後に、包丁研ぎの実演もさせてもらったんですが、力の入れ加減と研ぎの角度がなんとも微妙・・・

難しかったです。


祇園

そして京都の夜、そうです、祇園です。京都に来るたびに連れて行っていただくのですが、綺麗な舞妓さん、落ち着いた雰囲気、私もジェントルマンを気取って楽しく過ごします。(そう見えませんか?)

祇園にて



錦市場

次の日は天気も良く、朝から錦市場をぶらぶらしました。東京では目にしないような食材がたくさん並んでいて、いつ来ても興味深々でとても楽しいです。そして、あちこちで試食ができるのもたまりません。

1.大きな大きな日本のホタテ貝、フランスのものとは全く味が異なり甘いです。

ホタテ

2. いろいろな味付け昆布、意外とフランス料理に合うような?

昆布

3. ちょうどたけのこの季節、こんな白い新鮮なものは初めて見ました。価格にもびっくり!!

たけのこ

4. 料理屋さんでも、季節の山菜をいろいろと食べました。フランスには、あまり山がない  ので山菜は見かけません。苦味、風味、とても日本らしい食材だと思います。

山菜

5. やっぱり京都は日本料理の本場、だしの味が違います。私も自宅に、日本の鰹節削り持ってます!!

鰹節

そして、錦市場をちょっと出たところですごいものを見つけてしまいました。何だかカステラのようなお菓子、機械でどんどん作っているのですが、通りに面したガラスから見ることができます。 ジェロームも私も目が釘付け・・・。



次から次へと自動で出てくるんですが、あんまり面白くてしばらく動けませんでした。もちろん、出来立てをその場で買って試食、しっとりとした生地に白あんが入っていてとても美味しかったです。

東京スタッフと打ち上げ そして旅も終わり東京に戻りました。最後の夜は、東京のスタッフと打ち上げです。トップトレーディングのスタッフの皆さん、いつも温かく迎えてくれて本当にどうもありがとう。

今回も、本当にたくさんのことを勉強することができました。 今度は皆さんにフランスで会える日を待っていますよ。

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オリヴィエのスペシャルメニュー

私はフランス・ブルターニュ(Bretagne)地方の出身です。海に囲まれ自然が豊富なブルターニュ地方は、フランス人がヴァカンスを過ごす場所としても非常に人気があり(ニース近辺はもちろん人気がありますが何でも高いんです!!)、またこの土地独特な食文化、食材などもたくさんあります。そして、この地方出身のフランス人(ブルトン~Breton~と言います)は頑固一徹、人情に厚い、そしてブルトン同士というだけで仲良くなれる!!ということでも有名です。

地図 私の会社はその少し下、ロワールアトランティック(Loire-Atlantique)地方のアンスニ(Ancenis)に位置し、そこの近くに今は住んでいます。車で60km程走ると、フランスで6番目の都市、ナント(Nantes)があります。海が近いナントは魚介類も豊富、街のあちこちに出るマルシェには、1年を通じて様々な新鮮な魚が並びます。(刺し身で食べられるマグロも売っていて、私はこれに目がないんです!!)それこそフランス中、いや世界中の一流のシェフ達が好んで使う、ラングスティーヌ(Langoustine)やオマール海老(Homard)などもとびきり美味しいものが手に入ります。

ナントは、ブルターニュ地方も近く農作物も豊富、またこの辺りは乳製品の生産量も多いので、チーズやバターも美味しいものが手に入ります。

農家をしていた祖父母とたくさんの時間を過ごした幼少の頃、それは様々な美味しいものを食べました。決して“豪華”ではありませんでしたが、今では手に入れることさえ難しくなった自然の味を生かした本物の食べ物が、この時代にはたくさんありました。そんな私の夢は、料理人になることだったのですが、残念ながら夢叶わず、今はその美味しい食材を探し出し、それを世界中の料理人の方々にお届けすることに私の人生を捧げています。

先日、私は我が家でフランス料理フルコースを作りました。今日はその料理を写真と共に皆様にご紹介したいと思います。大切なのはなんといっても買出し、もちろんナントまで車を飛ばして季節の食材の宝庫、マルシェに行ってきました。

まずはアントレ2品のご紹介。


~アントレ①~「海の幸・ナント風サラダ」

海の幸・ナント風サラダ
フランスのマルシェでは、甲殻類はすでに加熱したものがたくさん売っていますが、こだわりの私は全てフレッシュのものを購入、自宅でゆでました。日本では見かけないですが、フランスでは通年を通して栽培されている非常に美味しいサラダ用野菜のマーシュ(Mâche)とプチトマト(共にナント産)をあしらえ、ラングスティーヌ、エビの新鮮な持ち味を生かして、シンプルなヴィネグレット(vinaigrette、ドレッシング)で仕上げました。上には薄く削ったパルミジャーノレジャーノをかけてあります。

 <食材>
 ●ロクチュディ(LOCTUDY)産のラングスティーヌ

ラングスティーヌ
日本ではあかざえび、スキャンピとも呼ばれていますが、フランスLOCTUDY産のものは世界的に有名です。甘味、そして新鮮さ、とその味は格別です。

 ●サンジル・クロワ・ド・ヴィ(Saint-Gilles Croix de Vie)産のエビ

サンジル・クロワ・ド・ヴィ産のエビ
昔はイワシがたくさん取れた町ですが、今は美味しいエビが生きたままマルシェに直送されます。写真左のピンク色がかっている方がクルヴェットローズ(Crevette rose)で、ちょっと歯応えがあり、ジュースもたっぷりで海の香りが強いです。フランスでは塩バターをパンドカンパーニュにぬって一緒に食べます。右のブーケ(Bouquet)と呼ばれるエビは、体長6-10cmで少し大きめですが身は柔かく、マヨネーズやアイヨリソース(Aioli, おろしにんにくを加えたオリーブオイルベースの乳化ソース)をつけて食べます。

 ●ナント近辺で採れたプチトマト

プチトマト
マーシュと共に買いました。まさに収穫したて!!って感じがしませんか?


~アントレ②~「オリヴィエ流 海と山の幸のドーム」

海と山の幸のドーム
25年もののバルサミコ ドームの内側をお見せできなくて残念なんですが、フォアグラ、マーシュ、ほぐしたトゥルトーの身、家の畑で取れたミニトマトで作ったペースト、さっとゆでてタリアッテレのように薄くスライスしたミニクルジェット(mini-courgettes、ミニズッキーニ)、これらを順番に層にしていき、表面をマンゴーの薄切りで覆いました。食べる時に25年もののバルサミコヴィネガーを少量たらします。
どんな味か想像できないですか? 美味しかったかどうか、それは内緒です!!

 <食材>

 ●ミキュイ(Mi-Cuit、低温で加熱した)のフォアグラの薄切り

フォアグラ
この断面の色とつや、いかにフォアグラがフレッシュだったかがよくわかります。

 ●トゥルトー(Tourteaux)の爪

トゥルトー
ヨーロッパいちょうがにと呼ばれるフランスではお馴染みのカニです。大きな爪には身がぎっしりと詰まっていてとても美味しいです。これもマルシェでフレッシュを購入、家でゆでました。

 ●ミニクルジェット(ミニズッキーニ)

ミニズッキーニ
この頃いろいろなミニ野菜がフランスでも出回っています。ちょっとしたパーティーなどの料理には、いつもと違った野菜料理が楽しめます。

次はメイン料理2品のご紹介です。もちろん、メインにはブルターニュの海の高級食材!!オマール海老とバルビュ(Barbue)を選びました。

~メイン①~「オマール海老のグラチネ、ウニのソース」

オマール海老のグラチネ ウニのソース
オマール海老は生きたまま半分に切り、農家の手作りバター、ウニ、燻製にした塩、を
混ぜたものを表面に塗り、オーブンで20分焼きました。もうこの美味しさといったら
・・・・天にも昇る気持ちでした。

 <食材>

 ●ブルターニュ産オマール海老(Homard Breton)

オマール海老
この立派な体格見てください。これ何と1尾で1.7kgあります。もちろん生きています。

 ●ウニ(Oursin)

ウニ
フランスでもウニを食するということは、あまりご存知ないかもしれませんが大きな海沿いのマルシェに行けば売っています。

 ●スモーク塩(Sel fumé)

スモーク塩
アイルランドのConnemara産の食材で、海塩を泥炭の上でスモークにしたものです。白身の魚などに合わせると、強いスモークの香りと味を楽しめます。

~メイン②~
「ブルターニュ産バルビュ(Barbue)のポワレ
塩バター風味 ミニ野菜を添えて」

パルビュのポワレ
バルビュは骨付きのまま大きくカットして、フライパンでさっと焼きました。付け合せにはミニ野菜とアンディーブ(Endive)、セップ(Cepe)のにんにくソテー、パースニップ(Panais)のピューレ、トマトソース、食べるときにフライパンでちょっと焦がしたバターソースをかけていただきます。

 <食材>

 ●Barbue(バルビュ)

バルビュ
正確に言うと、ひらめに似たカレイ目の海水魚で、北東大西洋、地中海沿岸の水深200m以下に生息しています。体長30-75cmで重さは1-2kgですが、写真の私の携帯電話と比べてもらえばその大きさはわかります。身は脂肪分が少なくあっさりとしています。

 ●ミニ野菜

ミニ野菜
ティースプーン程度の小さな野菜たち。まるごと付け合わせに使うとかわいらいい演出ができます。

さて、メインの締めくくりは肉料理です。

~メイン③~
「スペインカスティーユ(
Castille)産乳飲み仔羊の
肩肉のロースト、サリエット風味」

アニョードレのロースト
骨付きの肩肉は約650g程、骨を抜いて成型をし、サリエット(Sarriette)を合わせました。
サリエットは、和名で「キダチハッカ
」と言い、ミントとタイムを合わせた香りの香草でフランスでは仔羊とよく合わせます。オーブン230℃で約25分焼き、付け合せには、じゃがいも、にんじん、ズッキーニを組み合わせました。この小さなじゃがいも、ポムドテール・グルナィユ(Pomme de terre grenaille)と言うんですが、にんにく風味でソテーするともういくつでも食べられます。(ちょっと焦げすぎてしまいましたが・・・)

 <食材>

 ●アニョードレ(Agneau de lait)

アニョードレ
仔羊の中でも乳飲み仔羊の美味しさ、は格別です。そしてなんと言っても私が世界で一番美味しいと思っているCastille産のアニョードレは、飼育日数平均27日、肉の味、柔かさ、脂の味、と一度は食べていただきたい食材です。(パリに行かれた時には是非レストラン・サンドランスへ、グランドメニューに出ている人気の1品です。)


最後はデザート
しっかりと食べましたので、デザートは軽いものを。


~デザート~
「いちじくのロティ(Rôti)、アイスクリーム添え」

いちじくのロティ"
フレッシュないちじくをフライパンでさっとソテーしました。アイスクリームを添えていただきます。

<食材>

 ●いちじく

いちじく
マルシェで買った新鮮ないちじくは糖度が高く、実もしっかり詰まっていて、とってもジューシーです。


もちろんプロの料理人ではないので、レストランのような訳にはいきませんが、僕も時々こうやって腕を奮います。こうした料理を美味しいワインと一緒に、楽しくおしゃべりしていただく、これこそフランスの文化だと思います。また季節が変わったら、フランスの様々な食材をご紹介したいと思いますのでお楽しみに。


ボナペティ!!

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