京都「美山荘」
こんにちは、オリヴィエです。
少し前に、約3週間の日本滞在を楽しみました。日本のあちこちを旅行し、毎年恒例になりつつある、パリのミシュラン2つ星レストラン「サンドランス」のシェフ、ジェロームとの賞味会など、多忙ではありましたが充実した日を過ごしました。(賞味会のレポートはトップトレーディング発行商品案内チラシ 「さくら通信vol.12」に掲載されています。)
近づく春の気配を感じながら、美味しいものをたくさん食べ、たくさんの日本の方々との出会いもありました。
その中で今回、摘草料理で有名な京都・「美山荘」に食事に行く機会に恵まれ、忘れられない経験となりました。
京都の中心部から車に乗って1時間もすると、私が知っているにぎやかな京都とは思えないような景色に変わります。
大自然に囲まれた山深い細道をどんどん進んでいくと、何だか自分が別世界に連れて行かれるような気持ちで、期待は高まります。
そして山深い中にひっそりと佇む「美山荘」に到着しました。
車を降りると、流れる空気の穏やかさを感じます。
しっとりとした佇まい、若女将さんの温かいお出迎え、何だかもうすっかり感動してしまいました。
ここのお料理は、「摘草料理」というもので、四季折々の地元で採れる素材の持ち味を生かした懐石料理です。
まずは、畳の部屋であけびの葉のお茶をいただきました。
食欲が高まる効果もあるというこのお茶、独特の苦味があるのですが、我々フランス人には非常に美味しく感じられました。
和室であけびの葉のお茶をいただいた
ジェローム(右)と私。
本当の懐石料理は和室でいただくそうですが、お食事は、やはり椅子席で・・(足が痛くならないようにとのご配慮で…)ということで、カウンター席に移動です。
数々のお料理をいただいたのですが、私の特に気に入ったいくつかをご紹介したいと思います。
↑どれから食べたらいいのでしょう!
まずこの籠が出てきたときに、あまりに美しい色の組み合わせ、盛り付けにすっかり魅了されてしまいました。
いくつものお料理が組み合わされていますが、食べてみると歯応えや食感などの違いも楽しむことができ、それぞれの食材の自然の味が最大限に生かされているのを感じます。
一番びっくりしたのが、手前にある卵の黄身の味噌漬けです。(さくらんぼのシロップ漬けかと思いました!!)
邪魔しすぎない白みその風味とともにねっとりとした黄身が口の中で溶ろけるような、これは生まれて初めての衝撃的な経験でした。
----------------
塩釜で焼いた筍です。
掘りたての旬の味をひとつも逃さずいただきます。独特の歯応え、香り、蒸して焼いてあるのでたっぷりと汁気を含んでいます。ちょっとフランスの山栗にも似た味わいです。
ふたを開けるとなんともいえない深い香りが広がります。
----------------
次は山菜の天ぷらです。
山菜は全て地元で採れるもので、新鮮な山の香りにあふれています。
網笠茸(写真左の右上の茶色いきのこ)はフランスでもモリーユと言って春に食べますが、こんなに大きくて綺麗なものは、めったに手に入りません。
これを目の前で天ぷらにしていただきました。
フランスでも天ぷらという調理法を取り入れているレストランがありますが、野菜を素材に使う、ということはほとんどありません。
天ぷらにすることで素材の香りがより引き立ち、軽い食感と共に、苦味や辛味、といったそれぞれの特徴を楽しむことができました。
----------------
地元で捕れた猪の鍋です。
目の前で調理をしてくれます。
天然ということですが、味わいは繊細で優しく驚きました。
フランスの猪はとても野生味が強く、このような調理には向かないと思います。さっと火を通した新鮮な野菜の歯応え、また猪の脂が素晴らしいだしの味となっていました。
----------------
見てください!この美しい姿!!
こちらは焼き魚の雨女魚(あまご)です。
これも近くを流れる川で捕れたものです。
柔らかな身とほんのりした甘み、骨も柔らかいので全て食べられます。
----------------
このように驚きと感動いっぱいの食事を堪能した後、なんとご主人の中東さんは、フランスからやってきた私たちを調理場に入れてくれ、日本料理のことをいろいろと教えてくれたのです!!
もう私は夢中になってメモを取りました!!

↑だしの取りかたを教わっています。
↑ごま豆腐に挑戦です。


↑もちろん卵の黄身の味噌漬けも
しっかり教わります。
↑味見は世界共通です。
----------------
車を降りてから最後出発するまで、至福の時間を過ごしました。
美味しいお食事はもちろんですが、周りを取り囲む自然、それと調和した建物、調度品、食器、と正真正銘の日本文化を楽しんだ一日でした。
でもそれを更に高めてくださったのは、中東ご夫妻の温かなおもてなし、お心配りだったと思います。
私の人生において、素晴らしい経験と感動をありがとうございました!!
ご主人の中東さん、若女将さん、本当にお世話になりました。
日本発見の旅、次回もお楽しみに!!
| 固定リンク

そんなフランスで、1年に2回開催される «
ということで、インターネット販売を始めることにしたのです。
この市場がある通りを錦通りと言います。私のサイトもこの錦市場のように日本の素晴らしさが凝縮された場所にしたい、そんな願いを持って

そして今回は、去年と同じく私の友人ジェローム(パリ・サンドランス料理長)と一緒に、約2週間滞在しました。 前半はジェロームの賞味会が東京、大阪であったのですが、 私の仕事は使われた食材に日本の皆様が満足しているか、また味は問題ないかなど をよくチェックすること、つまりたくさんしゃべって情報収集、自分で食べることが仕事です。 

そして夜は夜で仕事が終わった後に、トップトレーディングスタッフと 楽しく食べて飲んでコミュニケーションをはかる
ジェロームもそうですが、実はフランス人のシェフで日本の包丁を使っている人はとても多いんです。素晴らしい切れ味や柄の重さ、握り具合、包丁の型もフランスでは見つけられないものがたくさんあります。
そして旅も終わり東京に戻りました。最後の夜は、東京のスタッフと打ち上げです。トップトレーディングのスタッフの皆さん、いつも温かく迎えてくれて本当にどうもありがとう。
ドームの内側をお見せできなくて残念なんですが、フォアグラ、マーシュ、ほぐしたトゥルトーの身、家の畑で取れたミニトマトで作ったペースト、さっとゆでて

私は少し前に、シャラン産鴨の生産で名高いVendée(ヴァンデ)県、Soullans(スラン)の近くで、10名程しかいないシャラン鴨の生産者の中でも特に重要な人物、と言っても過言ではない、SORET(ソレ)さんに出会いました。SORET(ソレ)家では、4代続いて鴨の飼育をしています。
遥か大昔、このVendée(ヴァンデ)県は、大きな地震によって海岸地帯が完全に崩れ落ち、大地の大部分が水浸しでした。耕作可能な土地も、高潮により頻繁に水没し、沼地となっていました。その数世紀後、ローマ人が勢力を持っていた時代、これらの沼地にはたくさんの塩田が掘られ、11-13世紀になると、ベネティクト教会の修道士達が、この塩田で塩の製造を始めました。またこの沼地は、並外れた様々な自然相を持ち、多くの野生の鴨が飛来しており、修道士たちはそれらの鴨を捕獲し飼育することに成功しまし た。これがVendeé(ヴァンデ)県での鴨生産の始まりだそうです。18世紀まで盛んだった塩の生産はその後衰退し、19世紀の終わり頃から、これらの沼地では、鴨だけでなく、牛、羊などの飼育も盛んになっていったそうです。
修道士達によって飼育されていた鴨は、Col Vert(コルベール/青首鴨)に近い鴨で、Soullans(スラン)で飼育が始まったため、Canard Soullandais(カナールスランデ)と呼ばれていました。
理にも腕を奮います。肉を食べることが多いと思われが ちなフランス人ですが、海にも囲まれている地形から、もちろん美味しい魚や甲殻類、牡蠣、貝などの種類も豊富です。






本物の大地の味のするトマトの甘み、そしてシェフが気に入って使っている、昔ながらの製造方法で作られた、こだわりのオルレアンのマスタードの風味を効かせたクレームグラッセは絶妙なハーモニーを生み出しています。
スペインと国境を接するRoussillon(ルシヨン)地区の天然甘口赤ワイン、Banyuls(バニュルス)風味の若いベトラブ(ビーツ)はしっかりと歯応えが残っていて、ショコラとの組み合わせは驚きです。
ラングスティーヌは、ブルターニュ地方Loctudy(ロクチュディ)産のもので、その新鮮さは素晴らしかったです。異なる歯応えの組み合わせも面白いです。
アニスの香りのするラビオリ、そしてコンソメはまさしく野菜畑の味!!様々な味が混ざりあってとても斬新なものでした。
同じくブルターニュ地方Loctudy(ロクチュディ)産のロティ、香ばしい焼き加減は絶妙です。


応援してきた私や家族も彼の成功を心から喜んでいます。最高の肉を店頭に揃えようと常に努力をしている真面目なユーゴは今や私の大親友でもあります。夢を現実のものとしたと思われる彼ですが、まだまだ夢は大きく、今は世界に目をむけて突進しています。


バーベキューコンロを庭に出したら、薪をしっかり焼いて炭にします。この時間に友人や家族との会話を楽しむのもまたいいものです。し